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鳴咽
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おえつ
ふりがな文庫
“
鳴咽
(
おえつ
)” の例文
どこからか、
鳴咽
(
おえつ
)
のこえがもれた。するとあっちでもこっちでも、すすりなきのこえが起った。拳でなみだをはらっている者もある。感激のなみだだ!
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
椅子
(
いす
)
がひっくり返った。
扉
(
とびら
)
が
開
(
あ
)
いた。シャツ一つの素足の母が、すすり泣きながら彼の首に飛びついてきた。彼女は熱で焼けるようになっていた。息子を抱きしめて、絶望の
鳴咽
(
おえつ
)
のうちに訴えた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
海波
(
かいは
)
の
鳴咽
(
おえつ
)
、
赤
(
あか
)
の
浮標
(
うき
)
、なかに
黄
(
き
)
ばめる
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鳴咽
(
おえつ
)
する柿丘の声と、
淫
(
みだ
)
らがましい
愛撫
(
あいぶ
)
の言葉をもって
慰
(
なぐさ
)
めはじめた雪子夫人の
艶語
(
えんご
)
とを
其
(
そ
)
の
儘
(
まま
)
、あとに残して、僕はその場をソッと滑るように逃げだすと、
跣足
(
はだし
)
で往来へ飛びだしたのだった。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
“鳴”で始まる語句
鳴
鳴子
鳴海
鳴物
鳴動
鳴門
鳴雪
鳴神
鳴音
鳴鏑