鳩尾みづおち)” の例文
神聖な處女の肌は、血の氣をうしなつて、清潔さそのものでした。こんもりした二つの乳房の神秘な曲線、鳩尾みづおちから腹部への、なだらかな凝脂ぎようし
……をんなざう第一作だいいつさくが、まだ手足てあしまでは出来できなかつたが、ほゞかほかたちそなはつて、むねから鳩尾みづおちへかけてふつくりとつた、木材もくざいちゝならんで、目鼻口元めはなくちもときざまれた、フトしたとき……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お父つあんが死んでからはこの「たむら」が、眼に見えずむしばまれるやうに他人のものになつて行く、そんな不安がぢりぢりとこみあげて来て、鳩尾みづおちのあたりがきうといたんだ、——と云ふのは
一の酉 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
平素は主として鳩尾みづおちのあたりに住んでゐる
まるで鳩尾みづおちでも、どやされたやうだ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
平次はそれに應へず、謹み深い態度で處女をとめの丸い胸から、水などは少しも呑んで居ないらしいほのかな窪みをもつた鳩尾みづおちのあたり——後ろへ廻つて背中をざつと見て
平素は主として鳩尾みづおちのあたりに住んでゐる
シャリアピン (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)