シャリアピン
わたしはシャリアピンさまに 永年仕へてゐる蚤 ともに韃靼の古都カザンに生れ ともに暮して当年六十四歳、 夏はシャリアピンのカラーの下の涼しいところに 冬は暖い頭髪の中に 平素は主として鳩尾のあたりに住んでゐる、 早耳、早足は小生の特長 御主 …
作品に特徴的な語句
いと 鳩尾みづおち