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髷節
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まげぶし
ふりがな文庫
“
髷節
(
まげぶし
)” の例文
髷節
(
まげぶし
)
を取られない用心のために、半七は髷と手拭のあいだに小さい針金を入れて置いたので、手拭は
地頭
(
じあたま
)
よりも高く盛り上がっていた。
半七捕物帳:57 幽霊の観世物
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
これが何んの
曰
(
いは
)
くもなかつた日にや、あつしは
髷節
(
まげぶし
)
でも切るか、十手捕繩を返上しなきやなりませんよ。兎に角ちよいと覗いてやつて下さい
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
つい、うっかり口走って、へへへと
髷節
(
まげぶし
)
へ手をやり
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
その上錢形の親分が伊三郎の繩を解いたら、この甚三が
髷節
(
まげぶし
)
をきつて坊主にならうか、それとも三遍廻つてワンと言はうか
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この時、なにか其の顔をひやりと
撫
(
な
)
でたものがある。はっと思って見あげると、一匹の大きい
蝙蝠
(
こうもり
)
が
羽
(
はね
)
をひろげて宙にぶらさがっていた。又行くと、今度はその頭の
髷節
(
まげぶし
)
をつかんだような物がある。
半七捕物帳:57 幽霊の観世物
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
へへへ、と
髷節
(
まげぶし
)
へ手をやって
顎十郎捕物帳:06 三人目
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
流行物
(
はやりもの
)
と言へば、大道
博奕
(
ばくち
)
に
舟比丘尼
(
ふなびくに
)
、お前の頭のやうに
髷節
(
まげぶし
)
を無闇に右に曲げるのだつて流行物の一つらしいが、どうせろくなものは無いな」
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて飛んで來た八五郎は、格子に突き當つて、ポンとけし飛んで、例の木戸からバアと顏を出しました。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二匹の犬のように、猛然と噛み合う二人、後ろからは女房がガラッ八の
髷節
(
まげぶし
)
へ、必死とブラ下がってしまいました。
銭形平次捕物控:055 路地の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
春の朝日と一緒に飛込んだガラッ八は、これもろくに
睡
(
ね
)
なかったらしい、平次の前にくたびれた
髷節
(
まげぶし
)
を掻きました。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
紙に包んだものを解くと、中から出て來たのは、切立ての男の
髷節
(
まげぶし
)
。少し白髮の交つて居るのも淺ましい姿です。
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死骸を穴から引揚げてみると、後ろから脳天をやられたらしく、
髷節
(
まげぶし
)
のあたりに大きな傷がついているのです。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あげて
髷節
(
まげぶし
)
を叩いたら、——宜いか、相手は誰でも構はない。お前のすぐ側に居る人間を三味線堀に突き飛ばせ
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三人の相手は、唖のごとく黙りこくって、ガラッ八の懐から
袂
(
たもと
)
、
髷節
(
まげぶし
)
の中から、
褌
(
ふんどし
)
の三つまで捜しました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
三人の相手は、
唖
(
おし
)
の如く默りこくつて、ガラツ八の懷から袂、
髷節
(
まげぶし
)
の中から、
褌
(
ふんどし
)
の三つまで搜しました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
相變らず
髷節
(
まげぶし
)
で調子を取りながり、シンコペエトな足取りで路地一パイに踊りながら來る八五郎です。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何を言やがる。危ねえのは
手前
(
てめえ
)
の顎だ、片付けておかねえと、俺の
髷節
(
まげぶし
)
に引っ掛るじゃないか」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分の
髷節
(
まげぶし
)
は横町の方に向いて
埃
(
ほこり
)
をかぶり、意気な
袷
(
あわせ
)
はしま目も判らぬほど泥に
塗
(
まみ
)
れて、全身いたるところに傷だらけ、それがお勝手口からコソコソとでも入ることか
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
自慢の
髷節
(
まげぶし
)
は横町の方に向いて
埃
(
ほこり
)
をかぶり、意氣な袷はしま目も判らぬほど泥に塗れて、全身いたるところに傷だらけ、それがお勝手口からコソコソとでも入ることか
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだ
巳刻
(
よつ
)
前だよ、良い兄さんが
髷節
(
まげぶし
)
に
埃
(
ほこ
)
りを附けて歩く時刻ぢやないよ。それに氣組が大變ぢやないか。叔母さんとこの
味噌汁
(
みそしる
)
や
煮豆
(
にまめ
)
ぢや、そんな
彈
(
はづ
)
みがつくわけはねえ」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
生温かい陽は、平次の
髷節
(
まげぶし
)
から肩を流れて、盛りを過ぎた梅と
福壽草
(
ふくじゆさう
)
の鉢に淀んで居ります。
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
生温かい陽は、平次の
髷節
(
まげぶし
)
から肩を流れて、盛りを過ぎた梅と
福寿草
(
ふくじゅそう
)
の鉢に淀んでおります。
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「百兩の褒美がそんなに有難きや、お前が行つて搜してやれ。その代り二度とこの路地を入ると、
髷節
(
まげぶし
)
を
毮
(
むし
)
り取つて
鰯
(
いわし
)
を尻へ挾んで阿呆拂ひにしてやるから、覺悟しやがれ」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はそんな事を言いながら、
髷節
(
まげぶし
)
の中から、足の下まで、恐ろしく丁寧に調べております。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はそんな事を言ひながら、
髷節
(
まげぶし
)
の中から、足の下まで、恐ろしく丁寧に調べて居ります。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はからかひ乍ら、八五郎の
髷節
(
まげぶし
)
から網を外してやりましたが、フト氣がついた樣子で
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人は
髷節
(
まげぶし
)
を揃へて路地の外へ出ました。初冬の江戸の町は往來の人までが妙に
末枯
(
うらが
)
れて、晝の薄陽の中に大きな野良犬が、この
施主
(
せしゆ
)
になりさうもない二人を見送つてをります。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「十手捕繩返上と言ひ度えところだが、この
髷節
(
まげぶし
)
をきつて、御坊の弟子になつても宜い」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだ
巳刻
(
よつ
)
(十時)前だよ、良い兄さんが
髷節
(
まげぶし
)
に
埃
(
ほこり
)
を付けて歩く時刻じゃないよ。それに気組みが大変じゃないか。叔母さんとこの味噌汁や煮豆じゃ、そんな弾みがつくわけはねえ」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから三日目、ガラッ八の八五郎は、
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて飛んで来たのです。
銭形平次捕物控:050 碁敵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八の八五郎は、
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて、転がるように飛び込んで来ました。
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷節
(
まげぶし
)
が少しゆるんで
拳固
(
げんこ
)
で額際の汗を
撫
(
な
)
であげる様子は尋常ではありません。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷節
(
まげぶし
)
が少しゆるんで
拳固
(
げんこ
)
で額際の汗を撫であげる樣子は尋常ではありません。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなものなら、
髷節
(
まげぶし
)
へ縛つて、鼻の先にブラ下げて歩くとよく匂ふぜ」
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八は恐る恐る小腰を
屈
(
かが
)
めて、
髷節
(
まげぶし
)
ばかり障子の中へ入れました。
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎の大變が、
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて、平次の家へ飛込んで來たのです。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷節
(
まげぶし
)
で格子戸をあけて、——嘘をつきやがれ、髷節ぢや格子は開かねえ、俺のところは家賃がうんと溜つて居るから、表の格子だつて、建て付けが惡いんだからと——、錢形の平次は言やしません。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
長
(
なんが
)
いあごをなでまわして、
髷節
(
まげぶし
)
でのの字を書くのです。
銭形平次捕物控:338 初姿銭形平次 八五郎手柄始め
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八の八五郎は、例の
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて飛んで來たのです。
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
錢形の平次も、すつかり恐縮して
髷節
(
まげぶし
)
を叩いて居ります。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
銭形の平次も、すっかり恐縮して
髷節
(
まげぶし
)
を叩いております。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八の大変が
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて舞い込んだのです。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八の大變が
髷節
(
まげぶし
)
を先に立てて舞ひ込んだのです。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷節
(
まげぶし
)
で拍子を取つて、格子の外から怒鳴り込むのです。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八は
髷節
(
まげぶし
)
を先におつ立てて飛んで來たのです。
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次も釣られて、八五郎の
髷節
(
まげぶし
)
に眼をやります。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次も釣られて、八五郎の
髷節
(
まげぶし
)
に眼をやります。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
髷
漢検1級
部首:⾽
16画
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
“髷”で始まる語句
髷
髷形
髷先
髷物
髷仮髪
髷尻
髷括
髷頭
髷上半
髷本多