飽海あくみ)” の例文
そうしてその川のかじかという魚は、これによって皆片目であるという伝説もありました。(荘内可成談等。山形県飽海あくみ郡東平田村北沢)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
圖中づちう粗製そせい石棒の例として掲げたるものは遠江豊田郡とよだごほり大栗安村にて發見はつけんせしもの、精製石棒の例として掲げたるものは羽後飽海あくみ郡上郷村にて發見はつけんせしもの、とも理科大學人類學教室りくわだいがくじんるゐがくきやうしつの藏品なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
これには必ず深いわけのあることと思いますけれども、こういう変った昔話より他には、もう昔のことは何一つも伝わっておりません。(郷土研究三編。山形県飽海あくみ郡飛島村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
奥州では南部の沼宮内ぬまくない、陸前の気仙けせん郡、羽後の飽海あくみ郡などの数カ所だけであって、その他は陸中の上閉伊かみへい江刺えさしの二郡、羽前の米沢よねざわ、南秋田の半島、および信州の下水内しもみのち郡において
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
上州横室よこむろの赤城神社、駿河の愛鷹あしたか明神、越中の立山たてやま権現、大和では纏向まきむく穴師坐兵主あなしにますひょうず神社、東北では羽後飽海あくみ郡の国幣こくへい中社大物忌おおものいみ神社、同雄勝おがち郡大沢の荒羽波岐あらはばき神社、北秋田の七座ななくら神社森吉神社等
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
シカドリ 同 飽海あくみ郡飛島
羽後飽海あくみ吹浦ふくら村大字吹浦
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
グウヅベ 飽海あくみ本楯もとたて