“顔(おもて)” の例文
旧字:顏
さすが各目(てんで)に名を恥じて、落ちたる市女笠、折れたる台傘、飛々(とびとび)に、背(せな)を潜(ひそ)め、顔(おもて)を蔽(おお)い、膝を折敷きなどしながらも、嵐のごとく、中の島籠(こ)めた群集(ぐんじゅ)が叫喚(きょうかん)の凄(すさま)じき中に、紅(くれない)の袴一人々々
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)