“面映:おもは” の例文
“面映:おもは”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治4
海野十三2
林不忘1
火野葦平1
牧逸馬1
“面映:おもは”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「改まって何の用ぞいのうおほほほ」と、何気なく笑いながらも、やや面映おもはゆげに藤十郎の顔を打ち仰いだ。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
一体、私はそういう自分の幼時のことを人にいたりするのは何んだか面映おもはゆいような気がして、自分からは一遍も人に訊いたことはない。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
湯島あたりのかげまか、歌舞伎かぶきの若衆でもなければ見られない面映おもはゆい扮装いでたち……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女史は少し面映おもはゆげに、プラチナの腕輪のはまった手を伸ばしてその白い西洋封筒を受けとりながら——これは十円紙幣かな——とドキッとした。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
満場の視線が、明るいライトを浴びた我々に集まり、むずかゆい様な面映おもはゆさでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
笛の名人豊住又七は麻の夜具から頭だけ出して、面映おもはゆそうにちょっと会釈した。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
それとまた、佐渡は、昨夜からの自分の焦躁しょうそうが、この返書に対して、面映おもはゆくあった。謙虚な心の持主に対して、少しでも疑ったことが自ら恥じられた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仰山ぎょうさんにいわるるなよ。面映おもはゆいわえ」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帆村はそれを聞くと面映おもはゆげにニッと笑い、
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「武蔵どのには、ちと面映おもはゆかろうが」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窓通いの現場を発見されたのが面映おもはゆかったのか、それとも、今後恋路の妨げをしないようにお世辞を使っとく必要ありとでも認めたものか、あの、私が夜中に窓をあけた翌日、ドン・モラガスが接近して来て言うには
「千早の戦いなどを、事大に、言いはやされるなどは、正成にとり、面映おもはゆいことでしかありませぬ。あの善戦をなしえたのは、時の御稜威みいつ、また時の人心が支えたもの。——何条なんじょう、正成一個のとぼしい智略や力などでありましょうや」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はあ、と女房は急に面映おもはゆそうに眼を伏せ、顔を赤めて、あの時はいろいろお世話になりました、恥かしゅうて、よう人に顔が合わされん、と遠慮したような笑い方をし、うちのは居りましたよ、大根の種を蒔きよりましたから、上の畑に上ってみて下さい、と云って、すたすたと坂道を下ってしまった。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)