“霊壁”の読み方と例文
読み方割合
れいへき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何福かふくすなわち営を霊壁れいへきに移す。南軍の糧五方、平安へいあん馬歩ばほ六万をひきいて之をまもり、糧を負うものをしてうちらしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
のち永楽七年に至りて自殺す。安等をうしないてより、南軍おおいに衰う。黄子澄こうしちょう霊壁れいへきの敗を聞き、胸をして大慟たいどうして曰く、大事去る、吾輩わがはい万死、国を誤るの罪をつぐなうに足らずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかるにこれまた天かめいか、その翌日燕軍霊壁れいへきの営を攻むるに当って、燕兵偶然三たび砲を放ったり。南軍誤ってこれわが砲となし、争って急に門におもむきしが、元より我が号砲ならざれば、門はふさがりたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)