雷様かみなりさま)” の例文
両三日来夜になると雷様かみなりさま太鼓たいこをたゝき、夕雲ゆうぐもの間から稲妻いなずまがパッとしたりして居たが、五時過ぎ到頭大雷雨だいらいうになり、一時間ばかりしてれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
天気模様てんきもやう如何いかゞでせうな。」「さあ——」「るのはかまひませんがね、その雷様かみなりさまは——」小笠原氏をがさはらしは、ほろなしのくるまに、よこざまに背筋せすぢぢて、まどこしけたやうなかたち
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)