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雲竜
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うんりゅう
ふりがな文庫
“
雲竜
(
うんりゅう
)” の例文
旧字:
雲龍
ひきつづき、二人の子供のために、絵師は筆を揮って、
忽
(
たちま
)
ちに
雲竜
(
うんりゅう
)
と
奴
(
やっこ
)
とを描き上げた腕前は、
素人
(
しろうと
)
の米友が見てさえキビキビしたものです。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
悪因縁
(
あくいんねん
)
につながる
雲竜
(
うんりゅう
)
双剣
(
そうけん
)
、刀乾雲丸は再び独眼片腕の剣鬼丹下左膳へ。そうして脇差坤竜丸は諏訪栄三郎の
腰間
(
こし
)
へ——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
正面に
雲竜
(
うんりゅう
)
の
刺青
(
ほりもの
)
の片肌を脱いで、
大胡坐
(
おおあぐら
)
を掻いた和尚の前に積み上げてある寺銭が山のよう。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
文身
(
ほりもの
)
の様に
雲竜
(
うんりゅう
)
などの
模様
(
もよう
)
がつぶつぶで記された型絵の
燗徳利
(
かんどくり
)
は女の左の手に、いずれ
内部
(
なか
)
は
磁器
(
せともの
)
ぐすりのかかっていようという
薄鍋
(
うすなべ
)
が
脆
(
もろ
)
げな
鉄線耳
(
はりがねみみ
)
を右の手につままれて出で来る。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
長押作
(
なげしづく
)
りに重い
釘隠
(
くぎかくし
)
を打って、動かぬ春の
床
(
とこ
)
には、
常信
(
つねのぶ
)
の
雲竜
(
うんりゅう
)
の図を奥深く掛けてある。薄黒く墨を流した絹の色を、
角
(
かく
)
に取り巻く
紋緞子
(
もんどんす
)
の
藍
(
あい
)
に、
寂
(
さ
)
びたる時代は、
象牙
(
ぞうげ
)
の軸さえも落ちついている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“雲竜”の意味
《名詞》
雲 竜(うんりゅう、うんりょう)
雲の中にいる竜。
雲竜水
(出典:Wiktionary)
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
“雲竜”で始まる語句
雲竜久吉