“雲竜”の読み方と例文
旧字:雲龍
読み方割合
うんりゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひきつづき、二人の子供のために、絵師は筆を揮って、たちまちに雲竜うんりゅうやっことを描き上げた腕前は、素人しろうとの米友が見てさえキビキビしたものです。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
悪因縁あくいんねんにつながる雲竜うんりゅう双剣そうけん、刀乾雲丸は再び独眼片腕の剣鬼丹下左膳へ。そうして脇差坤竜丸は諏訪栄三郎の腰間こしへ——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
正面に雲竜うんりゅう刺青ほりものの片肌を脱いで、大胡坐おおあぐらを掻いた和尚の前に積み上げてある寺銭が山のよう。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)