から)” の例文
「ええ、うるせえ」とふよりはやくかゝりました。けれど四十からはもうどこにもえません。ちええ。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
四十からの色彩ある羽を見ることも稀ではなかつた。春は鶯が私の籠飼ひのものででもあるかのやうにして家の周囲を去らずに好い声を立てた。何うかするとほゝじろの細かいさへづりなどもきかれた。
中秋の頃 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「いたいよう。ごめんなさいよう」とあげる田螺たにし悲鳴ひめい。それをやぶにゐた四十からがききつけて
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)