隣組となりぐみ)” の例文
このことは子供仲間に電信のように早く伝わり、ずっと遠いところの隣組となりぐみの少年少女たちまでが、僕たちあたしたちも仲間に入れてよと申込んで来る始末しまつだった。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
町裏まちうらに、隣組となりぐみ人々ひとびとによって、たがやされた田圃たんぼがありました。そこには、黄色きいろはないていました。
どこかに生きながら (新字新仮名) / 小川未明(著)
放浪癖があるので、いえをあけて旅行することが多いらしいのですが、いつ出かけて、いつ帰ったかは、近所の人も知らないという有様です。隣組となりぐみの持て余しものですね
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ぼくですか、見物けんぶつじゃありませんよ、消防しょうぼうのてつだいをしました。自転車じてんしゃ他所よそいえあずけておいてみずはこんだのです。隣組となりぐみでやるバケツのリレーは、あわてるときは、だめですね。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)