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附馬牛
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つくもうし
ふりがな文庫
“
附馬牛
(
つくもうし
)” の例文
附馬牛
(
つくもうし
)
の谷へ越ゆれば
早池峯
(
はやちね
)
の山は淡く
霞
(
かす
)
み山の形は
菅笠
(
すげがさ
)
のごとくまた
片仮名
(
かたかな
)
のへの字に似たり。この谷は稲熟することさらに遅く満目一色に青し。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
河童
(
かっぱ
)
、猿、狼、熊、狐の
類
(
たぐい
)
より、昔々の歌謡に至るまで、話題すべて一百十九。
附馬牛
(
つくもうし
)
の山男、閉伊川の
淵
(
ふち
)
の河童、恐しき息を
吐
(
つ
)
き、怪しき
水掻
(
みずかき
)
の音を立てて、紙上を抜け出で、眼前に
顕
(
あらわ
)
るる。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
附馬牛
(
つくもうし
)
の谷へ越ゆれば
早池峰
(
はやちね
)
の山は淡く霞み、山の形は菅笠のごとく、また片かなのへの字に似たり。この谷は稲熟することさらに遅く満目一色に青し。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
ここには今でも
安倍貞任
(
あべのさだとう
)
の母住めりと言い伝う。
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るべき夕方など、
岩屋
(
いわや
)
の
扉
(
とびら
)
を
鎖
(
とざ
)
す音聞ゆという。小国、
附馬牛
(
つくもうし
)
の人々は、安倍ヶ城の
錠
(
じょう
)
の音がする、
明日
(
あす
)
は雨ならんなどいう。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ここには今でも
安倍貞任
(
あべのさだたふ
)
の母住めりと言ひ伝ふ。雨の降るべき夕方など、岩屋の扉を
鎖
(
とざ
)
す音聞こゆといふ。小国、
附馬牛
(
つくもうし
)
の人々は、安倍が城の錠の音がする、明日は雨ならんなどいふ。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
四方の山々の中に最も
秀
(
ひい
)
でたるを
早池峯
(
はやちね
)
という、北の方
附馬牛
(
つくもうし
)
の奥にあり。東の方には
六角牛
(
ろっこうし
)
山立てり。
石神
(
いしがみ
)
という山は附馬牛と
達曾部
(
たっそべ
)
との間にありて、その高さ前の二つよりも
劣
(
おと
)
れり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
一
遠野郷
(
とほのがう
)
は今の陸中
上閉伊
(
かみへい
)
郡の西の半分、山々にて取り囲まれたる平地なり。新町村にては、遠野、
土淵
(
つちぶち
)
、
附馬牛
(
つくもうし
)
、松崎、青笹、
上郷
(
かみがう
)
、
小友
(
をとも
)
、
綾織
(
あやおり
)
、
鱒沢
(
ますざは
)
、
宮守
(
みやもり
)
、
達曾部
(
たつそべ
)
の一町十か村に分かつ。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
佐々木喜善君の報告に、今から三年ばかり前、陸中
上閉伊郡
(
かみへいぐん
)
附馬牛
(
つくもうし
)
村の山中で三十歳前後の一人の女が、ほとんと裸体に近い服装に樹の皮などを纏いつけて、うろついていたのを村の男が見つけた。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“附馬牛(附馬牛村)”の解説
附馬牛村(つきもうしむら)は、1954年(昭和29年)まで岩手県上閉伊郡にあった村。現在の遠野市附馬牛町上附馬牛・附馬牛町下附馬牛・附馬牛町安居台・附馬牛町東禅寺にあたる。
(出典:Wikipedia)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
牛
常用漢字
小2
部首:⽜
4画
“附馬”で始まる語句
附馬