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附近
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まわり
ふりがな文庫
“
附近
(
まわり
)” の例文
そうなって来ると、その
附近
(
まわり
)
にいた信者達は、
狂人
(
きちがい
)
のような眼つきをして、お駕籠を見ようとしましたが、並木や人の頭ですぐは見えません。
尼になった老婆
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そこには
店頭
(
みせさき
)
へ
底曳網
(
そこびきあみ
)
の
雑魚
(
ざこ
)
を並べたり、あさりや
蛤
(
はまぐり
)
の
剥身
(
むきみ
)
を並べている処があって、その
附近
(
まわり
)
のお
媽
(
かみ
)
さんが、番傘などをさしてちらほらしていた。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その時はもう夕方で、
鴉
(
からす
)
の
啼声
(
なきごえ
)
が聞え、
附近
(
まわり
)
が灰色になって来た。子供だちは不安になった。
虎杖採り
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
炉
(
いろり
)
の
附近
(
まわり
)
に四人の男女が控えて
為
(
い
)
た。男は怪量を
上座
(
じょうざ
)
へ
請
(
しょう
)
じてから四人を
揮
(
ふ
)
り返った。
轆轤首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「お葉、お葉、お葉」と、漁師は驚いて
附近
(
まわり
)
を探して歩いたが見つからなかった。
月光の下
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
その影のような真黒い坊主の姿を見ると、女房はもういてもたってもいられないので、そっと裏口から隣へ
遁
(
に
)
げだそうとした。と、そこへ
附近
(
まわり
)
の壮い漁師たちがはしゃぎながら船からあがって来た。
海坊主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“附近”の意味
《名詞》
附 近(ふきん 付近)
ある地点に近接する一帯。
(出典:Wiktionary)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
“附”で始まる語句
附
附着
附添
附合
附纏
附木
附加
附人
附物
附絡