阿附あふ)” の例文
後ろにいる奴が薄っぺらで、高慢で、雷同で、阿附あふで、そうして、人と、物とを、食い物にすることのほかには何も考えない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
またそれらの階級に阿附あふする多数の学者教育者とかには、年輩の上から旧時代に属する人たちが多いのですから、そういう人たちはたとい憲法の精神に背き
女子の独立自営 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
或は傑士賢臣、うなずいて阿附あふせざるれば、軽ければすなわち之を間散かんさんに置き、重ければ則ちうばいてもってみんを編す。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
けれども日蓮は悦ばず、正法を立せずして、弘教を頌揚するのは阿附あふである。さとしがたきは澆季の世である。
然しそれは歴代の為政者の中央政府に阿附あふするような施設によって全く踏みにじられてしまった。
北海道に就いての印象 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それ等は自己に迎合げいごう阿附あふする者のみを愛し、これに金品を与えて虚名きょめいを博すべく努力する。
おもえらく、水戸と堀田と西城の議合す、故を以て阿附あふ朋比ほうひし、遂に違勅の挙を為す、水戸、堀田を斬らずんば、夷事おさむべからざるなりと。当今、幕府は幼冲ようちゅうにして、弁識する所なし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
阿附あふし、模倣し
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)