カド)” の例文
後世風に考へれば、「中門口」は寧、千秋萬歳の方に屬するものと見える。併し、單にカドぼめを「中門口チユウモングチ」の主體と見ることは出來ぬ。
カドのべの かく夜深きに また ひとり通る
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
カドには前もって、柊の小枝を挿して置き、それに鰯の頭——昔はボラの子のいなの頭——をつき刺して出しておいたものです。
鬼を追い払う夜 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
カドに 花をほめ居る家姥イヘウバのこゑ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
其に入りこみの多い池をメグらし、池の中の島も、飛鳥の宮風に造られて居た。東のナカカド、西のナカカドまで備つて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女樣か、と思はれるあて人が——、み寺のカドに立つて居さつせるのを見たで、知らせにまゐりました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女樣か、と思はれるあて人が——、み寺のカドに立つて居さつせるのを見たで、知らせにまゐりました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女様か、と思はれるあて人が——、み寺のカドに立つて居さつせるのを見たで、知らせにまゐりました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
東のナカカド、西のナカカドまで備つて居る。どうかすると、庭と申さうより、寛々クワンヽヽヽとした空き地の廣くおありになる宮よりは、もつと手入れが屆いて居さうな氣がする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
東のナカカド、西のナカカドまで備つて居る。どうかすると、庭と申さうより、寛々クワンヽヽヽとした空き地の廣くおありになる宮よりは、もつと手入れが屆いて居さうな氣がする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
藁ぶきに ニハトリさけぶ賤がカド。一もと柳 昼しづかなり○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蓬生のカド
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)