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かどづけ
ふりがな文庫
“
門付
(
かどづけ
)” の例文
彼は、
門付
(
かどづけ
)
をしながら、中国筋を上って、
浪華
(
なにわ
)
へ出るまでに、半年もかかった。浪華表の倉屋敷で、彼は国元の母からの消息に接した。
仇討三態
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
丁度お若さんがこの
庵
(
いおり
)
に
籠
(
こも
)
る様になった頃より、毎日々々チャンと時間を
極
(
きめ
)
て廻って来る
門付
(
かどづけ
)
の物貰いがございまして、
衣服
(
なり
)
も余り見苦しくはなく
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
斯様
(
かよう
)
に申しますものですから、私が事を分けて、いいえ、ございませぬ、
門付
(
かどづけ
)
でいただいた
鳥目
(
ちょうもく
)
が僅かございましたのを、それで、甲府の町の
外
(
はず
)
れで
饂飩
(
うどん
)
を一杯いただいて
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鳥追笠を
紅緒
(
べにお
)
で締めて荒い黄八に
緋鹿子
(
ひがのこ
)
の猫じゃらしという思い切った
扮装
(
いでたち
)
も、狂気なりゃこそそれで通って、往きずりの人もちと調子の外れた
門付
(
かどづけ
)
だわいと振り返るまでのこと
釘抜藤吉捕物覚書:05 お茶漬音頭
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ちょうどその時
門付
(
かどづけ
)
か何か来て、店先が騒々しかったもので、ツイうっかりしておりましたところ、お帰りになった後で気が付くと、見本に御持ちなすった帯を忘れてお帰りになったのでございます
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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塩辛声で
瞽女唄
(
ごぜうた
)
のようなものを歌って
門付
(
かどづけ
)
をやっているんです。
初看板
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
“門付”の解説
門付(かどづけ)は、日本の大道芸の一種で、門口に立ち行い金品を受け取る形式の芸能の総称であり、およびそれを行う者の総称である。表記は門付け(かどづけ)、読みは「かどつけ」とも。門付する(かどづけする)という動詞としても使用し、芸については門付芸(かどづけげい)、行う者については門付芸人(かどづけげいにん)ともいう。多くは予祝芸能である。
(出典:Wikipedia)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“門”で始まる語句
門
門口
門出
門並
門司
門前
門附
門扉
門違
門跡