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長羅宇
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ながらう
ふりがな文庫
“
長羅宇
(
ながらう
)” の例文
それとよく
肖
(
に
)
てゐるのは、松平
大進
(
たいしん
)
といふ
武士
(
さむらひ
)
のやり方で、
酒宴
(
さかもり
)
になると、
極
(
きま
)
つて
長羅宇
(
ながらう
)
で、すぱりすぱりと煙草をふかし出す。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
母親と聞いて文三の
萎
(
しお
)
れ返るを見て、お政は好い
責
(
せめ
)
道具を
視付
(
みつ
)
けたという顔付、
長羅宇
(
ながらう
)
の
烟管
(
きせる
)
で
席
(
たたみ
)
を
叩
(
たた
)
くをキッカケに
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
お丹
突然
(
いきなり
)
、「畜生——」と一喝して
長羅宇
(
ながらう
)
の煙管を
押取
(
おっと
)
り、火鉢の
対面
(
むこう
)
に割膝して坐りたる鉄の額を砕けよと一つ
撲
(
ぶ
)
つ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長羅宇
(
ながらう
)
で一服しかけた親方は、何気なく吾輩が差出したバットの箱を受取ってチョット押し頂きながら一本引出した。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いきなり
長羅宇
(
ながらう
)
の
煙管
(
きせる
)
で
灰吹
(
はいふき
)
をポン/\と叩いた。
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
ト唇を反らしていうを聞くや
否
(
いな
)
や、お政は
忽
(
たちま
)
ち顔色を変えて手に持ッていた
長羅宇
(
ながらう
)
の
烟管
(
きせる
)
を
席
(
たたみ
)
へ放り付け
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
火鉢の横に腰をかけて、
長羅宇
(
ながらう
)
の真鍮
煙管
(
きせる
)
で一服吸っていた、若い親方が、直ぐに立って来た。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「味が違います……酔覚めの煙草は蝋燭の火で
喫
(
の
)
むと
極
(
きま
)
ったもんだ。……だが……心意気があるなら、鼻紙を
引裂
(
ひっさ
)
いて、
行燈
(
あんどん
)
の火を燃して取って、
長羅宇
(
ながらう
)
でつけてくれるか。」
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
宇
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“長羅”で始まる語句
長羅