トップ
>
錦衣
>
きんい
ふりがな文庫
“
錦衣
(
きんい
)” の例文
一身の小楽に安んじ
錦衣
(
きんい
)
玉食
(
ぎょくしょく
)
するを以て、人生最大の幸福名誉となす
而已
(
のみ
)
、
豈
(
あに
)
事体の何物たるを知らんや、いわんや
邦家
(
ほうか
)
の
休戚
(
きゅうせき
)
をや。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
八年春三月、
工部尚書
(
こうぶしょうしょ
)
厳震
(
げんしん
)
安南
(
あんなん
)
に
使
(
つかい
)
するの
途
(
みち
)
にして、
忽
(
たちま
)
ち建文帝に雲南に
遇
(
あ
)
う。旧臣
猶
(
なお
)
錦衣
(
きんい
)
にして、旧帝
既
(
すで
)
に
布衲
(
ふとつ
)
なり。
震
(
しん
)
たゞ
恐懼
(
きょうく
)
して落涙
止
(
とど
)
まらざるあるのみ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
真情をうつさば、一葉の戯著といふともなどかは価のあらざるべき、我れは
錦衣
(
きんい
)
を望むものならず、
高殿
(
たかどの
)
を願ふならず、
千載
(
せんざい
)
にのこさん名一時のためにえやは汚がす
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そしてはや、
楽府
(
がくふ
)
の仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って、今しも
袞龍
(
こんりょう
)
錦衣
(
きんい
)
のお人影が、
侍座
(
じざ
)
の
玉簪
(
ぎょくさん
)
や、侍従の
花冠
(
はなかんむり
)
と共に
珠
(
たま
)
の
椅子
(
いす
)
をお立ちあらんと見えたときであった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
錦
常用漢字
中学
部首:⾦
16画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“錦衣”で始まる語句
錦衣獄
錦衣玉食