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鉄線
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はりがね
ふりがな文庫
“
鉄線
(
はりがね
)” の例文
旧字:
鐵線
両岸から
鉄線
(
はりがね
)
で
吊
(
つ
)
ったあぶなげな仮橋が川を
跨
(
また
)
げて居る。橋の口に立札がある。
文言
(
もんごん
)
を読めば、曰く、五人以上同時に
渡
(
わた
)
る可からず。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
で、早速の気転で、お客の重みで
寝台
(
ねだい
)
が押し潰れないやうに、
鉄線
(
はりがね
)
でもつて、方々を蜘蛛の巣のやうに
絡
(
から
)
めにかゝつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
煉るものは
鉄線
(
はりがね
)
の玉子廻しかさもなければお
箸
(
はし
)
を五、六本片手に持ってよく丹念に掻き廻わしてもいいのです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
竿を手にして、一心に魚のシメ
込
(
こみ
)
を
候
(
うかが
)
った。魚は
式
(
かた
)
の如くにやがて
喰総
(
くいし
)
めた。こっちは合せた。むこうは抵抗した。竿は月の如くになった。
綸
(
いと
)
は
鉄線
(
はりがね
)
の如くになった。水面に
小波
(
さざなみ
)
は立った。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
鉄線
(
はりがね
)
の
嚢
(
ふくろ
)
に
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
阪を上り果てゝ、
囲
(
かこ
)
いのトゲ
付
(
つき
)
鉄線
(
はりがね
)
を
潜
(
くぐ
)
り、放牧場を西へ西へと歩む。赭い牛や黒馬が、親子友だち三々伍々、
群
(
む
)
れ離れ寝たり起きたり
自在
(
じざい
)
に遊んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その
一
(
ひ
)
とつの方は
鉄線
(
はりがね
)
を寄せたのですから
誰
(
た
)
れにでも出来ます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
可なりの大川、深くもなさそうだが、川幅一ぱい茶色の水が
颯々
(
さあさあ
)
と北へ流れて居る。
鉄線
(
はりがね
)
を引張った渡舟がある。余等も渡って、少し歩いて見る。多いものはブヨばかり。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“鉄線”の意味
《名詞》
鉄線(てっせん)
鉄で出来た針金。
キンポウゲ科のつる性多年草。
(出典:Wiktionary)
“鉄線(テッセン)”の解説
テッセン (鉄線、学名: Clematis florida)は、キンポウゲ科センニンソウ属のつる性植物。
また、クレマチスを指して「テッセン」と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“鉄線”で始まる語句
鉄線蓮
鉄線耳
鉄線花
鉄線模様
鉄線蓮唐草