トップ
>
都々一
>
どどいつ
ふりがな文庫
“
都々一
(
どどいつ
)” の例文
若しも一々これを解釈して
詳
(
つまびらか
)
に今日の通俗文に翻訳したらば、
婬猥
(
いんわい
)
不潔、聞くに堪えざること俗間の
都々一
(
どどいつ
)
に等しきものある可し。
新女大学
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
最も恐るべくへたな恋の
都々一
(
どどいつ
)
なども遠慮なく引用してあった。すべてを総合して、書き手のくろうとであることが、
誰
(
だれ
)
の目にもなにより先にまず映る手紙であった。
手紙
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
我は狂歌を
以
(
もっ
)
て
俳諧
(
はいかい
)
と『松の葉』所載の
小唄
(
こうた
)
と
並
(
ならび
)
に後世の
川柳
(
せんりゅう
)
都々一
(
どどいつ
)
の種類を一括してこれを江戸時代
専
(
もっぱら
)
庶民の階級にありて発達したる近世俗語体の短詩として
看
(
み
)
つつあるなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
障れば絶ゆる
蛛
(
くも
)
の糸のはかない処を知る人はなかりき、七月十六日の
夜
(
よ
)
は何処の店にも
客人
(
きやくじん
)
入込
(
いりこ
)
みて
都々一
(
どどいつ
)
端歌
(
はうた
)
の景気よく、菊の井の
下
(
した
)
座敷にはお
店者
(
たなもの
)
五六人寄集まりて調子の外れし
紀伊
(
きい
)
の
国
(
くに
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たまたま為さざるものあれば一座
挙
(
こぞ
)
つてこれを
強
(
し
)
ゆ。ここにおいて世に出で人に交らんとするものは日頃
窃
(
ひそか
)
に
寄席
(
よせ
)
に赴き
葉唄
(
はうた
)
都々一
(
どどいつ
)
声色
(
こわいろ
)
なぞを聞覚えて他日この難関に身を処するの用意をなす。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
々
3画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“都々”で始まる語句
都々逸
都々
都々逸坊扇歌
都々逸坊仙歌