トップ
>
邸跡
>
やしきあと
ふりがな文庫
“
邸跡
(
やしきあと
)” の例文
発見といふのは、寺の敷地が伝説通り
新田部
(
にたべ
)
親王の
邸跡
(
やしきあと
)
に相違なかつたとか、開基の
鑑真
(
がんじん
)
和尚が胃病患者だつたとかいふ、そんな無益な問題では無い。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
左側に
近頃
(
ちかごろ
)
刈り込んだ事のなさそうな生垣を見て右側に広い
邸跡
(
やしきあと
)
を大きい松が一本我物顔に占めている赤土の地盤を見ながら、ここからが坂だと思う辺まで来ると、突然
勾配
(
こうばい
)
の強い、狭い
鼠坂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そんなに茶席が建てたければ、
茶屋四郎次郎
(
ちややしらうじらう
)
の
邸跡
(
やしきあと
)
や何かの麦畑でも、もつと買占めて、むやみに囲ひを並べたらよからう。さうしてその茶席の
軒
(
のき
)
へ
額
(
がく
)
でも
提灯
(
ちやうちん
)
でもべた一面に懸けるが
好
(
よ
)
い。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
宇賀長者の
邸跡
(
やしきあと
)
としては、今、
吾川郡
(
あがわぐん
)
浦戸村の南になった
外海
(
がいかい
)
に沿うた松原に、宇賀神社と云う
村社
(
そんしゃ
)
がある。その村社の
背後
(
うしろ
)
には古墳らしい
円錐
(
えんすい
)
形の
小丘
(
しょうきゅう
)
もある。土地の人は
之
(
これ
)
を
糠塚様
(
ぬかづかさま
)
と云っている。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
邸
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“邸”で始まる語句
邸
邸宅
邸内
邸町
邸中
邸第
邸址
邸方
邸前
邸園