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遮
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さ
ふりがな文庫
“
遮
(
さ
)” の例文
そして人々に
遮
(
さ
)
へられたところで、床の間にあつた日本刀を持出して、抜きかけようとさへした。本統にそんな事のできる自分だとは思へなかつた。
風呂桶
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
力なき日はいつしか光り薄れて時雨空の雲の
往来
(
ゆきき
)
定めなく、
後山
(
こうざん
)
晴るゝ
歟
(
か
)
と見れば前山忽まちに曇り、嵐に
駆
(
か
)
られ霧に
遮
(
さ
)
へられて、
九折
(
つゞら
)
なる
岨
(
そば
)
を伝ひ、過ぎ来し方さへ失ふ頃
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
川上忠一はうるさげにそれを途中で
遮
(
さ
)
えぎると、たたきつけるようにがなった。
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
寞々
(
ばくばく
)
とした雲棚引き、東の
涯
(
はて
)
にただ一つ
糠星
(
ぬかぼし
)
が
瞬
(
またた
)
いているばかり、
四方
(
あたり
)
を
囲繞
(
とりま
)
く峨々たる山は、闇を
凌
(
しの
)
いで黒く
聳
(
そび
)
え嵐に吹かれて唸りをあげ、山裾を流れる大河の水は岩に
遮
(
さ
)
かれて叫んでいる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
遮
常用漢字
中学
部首:⾡
14画
“遮”を含む語句
遮莫
遮断
盧遮那仏
遮二無二
遮切
盧遮那
廬遮那
遮蔽
遮那王
遮斷
廬遮那仏
大毘盧遮那加持経
無遮
遮光
遮而
阿毘遮魯迦
電路遮断器
遮欄
遮水管
遮絶
...