“糠星”の読み方と例文
読み方割合
ぬかぼし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十にもならうとするお糸さんは、年齡としの半分も下の姪から愛情をいつも受けてゐた。その時も、糠星ぬかぼしのやうな眼に、急に火がとぼつて
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
その頃の事にして時は冬の夜の寒く晴れわたり満天糠星ぬかぼしのこぼれんばかりにかがやける中を、今より姨捨てに行かなんとて湯婆たんぽを暖めよと命ずるなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
宵闇空には細かな糠星ぬかぼしが一面にかがやいて、そこらの草には夜露が深くおりていた。
半七捕物帳:24 小女郎狐 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)