“小糠星”の読み方と例文
読み方割合
こぬかぼし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その石舟斎に、いや武蔵のような無禄無名の一放浪者にくらべれば、月と小糠星こぬかぼしほども格のちがう大先輩に見参に入るのだ。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒松の葉がひに光る小糠星こぬかぼし風のおらびをは消えにける
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
彼にいわれたとおり、大悟たいごまなこをふさいで、もう生きる気も捨て、死ぬ気もすて、颯々と夜を吹くかぜと小糠星こぬかぼしの中に、骨のしんまで、冷たくなってしまったもののようであった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)