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小糠星
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こぬかぼし
ふりがな文庫
“
小糠星
(
こぬかぼし
)” の例文
その石舟斎に、いや武蔵のような無禄無名の一放浪者にくらべれば、月と
小糠星
(
こぬかぼし
)
ほども格のちがう大先輩に見参に入るのだ。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黒松の葉がひに光る
小糠星
(
こぬかぼし
)
風の
喚
(
おら
)
びを
燈
(
ひ
)
は消えにける
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彼にいわれたとおり、
大悟
(
たいご
)
の
眼
(
まなこ
)
をふさいで、もう生きる気も捨て、死ぬ気もすて、颯々と夜を吹くかぜと
小糠星
(
こぬかぼし
)
の中に、骨の
髄
(
しん
)
まで、冷たくなってしまったもののようであった。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黒松の葉がひに光る
小糠星
(
こぬかぼし
)
風の
喚
(
おら
)
びを
燈
(
ひ
)
は消えにける
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
門の
潜
(
くぐ
)
り戸を開けて、その前に立って見送っていた性善坊の姿もすでに見えない、しきりと天地の
寂寞
(
せきばく
)
を
翔
(
か
)
り
立
(
た
)
てる暗い風があるばかりだった。白い
小糠星
(
こぬかぼし
)
は
有明
(
ありあ
)
けに近い空をいちめんに
占
(
し
)
めていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
雲の
断
(
き
)
れ間に、
小糠星
(
こぬかぼし
)
の光が、まだ鮮やかであった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
糠
漢検準1級
部首:⽶
17画
星
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
“小糠”で始まる語句
小糠
小糠雨
小糠虫