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逸
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はづ
ふりがな文庫
“
逸
(
はづ
)” の例文
健は、何十通の古手紙を出してみて、
漸々
(
やうやう
)
一枚、
消印
(
スタンプ
)
の
逸
(
はづ
)
れてゐる郵券を見つけ出した。そしてそれを貼つて送つた。
或
(
ある
)
雨の降る日であつた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
向うは只一度打つた切りで、それも慌てゝ狙ひが
逸
(
はづ
)
れました。皆山から駈け下りて来るはずみで、踏み留まる事が出来ません。それを下で待ち受けてゐたのですね。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
然るに散る氣の習のある人になると、人と對話して居ても、時々人の談話を聽き
逸
(
はづ
)
す事が有つて、其の圓滿な功徳のある耳が、其の圓滿な功徳を保ちきらぬやうになるものである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
二人の話はモウ以前の様に
逸
(
はづ
)
まなくなつた。吉野が来てからの智恵子は、何処となく変つた
点
(
ところ
)
が見える。さればと言つて別に自分を
厭
(
いと
)
ふ様な様子も見せぬ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
前板や向板が
逸
(
はづ
)
れて、バラ/\に解體して仕舞ふやうな事も無からうし、又實質が緻密であるならば、鬆疎のもののやうに脆弱でも有るまいから、自然と傷つき損ずる事も少なかろうし
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
二町許り驅けて來ると、セイセイ呼吸が
逸
(
はづ
)
んで來て、胸の動悸のみ高い。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二町許り駆けて来ると、セイセイ呼吸が
逸
(
はづ
)
んで来て、胸の動悸のみ高い。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
心持息を
逸
(
はづ
)
ませて、
呆気
(
あつけ
)
にとられてゐる四人の顔を
急
(
いそが
)
しく見巡した。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
此機を
逸
(
はづ
)
さず自分は云つた。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
此機を
逸
(
はづ
)
さず自分は云つた。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
“逸”を含む語句
独逸
飄逸
都々逸
逸見
逸早
逸物
逸話
安逸
逸足
逸出
逸品
逸散
獨逸
放逸
逸人
逸脱
逸駿
見逸
逸雄
逸作
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