こし)” の例文
神仙は銀製の長さ二寸ばかりあるトッコンと云う楽器、水晶でこしらえた亀のこうの形をした一寸五分ばかりのもの、鉄扇てっせんけんの四種の品をくれた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「こら極道者め! 親の耳にも入れないで一人で情男いろおとここしらえるというのは何事じゃ! 」
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
マッカレーが真珠塔が欲しいと云うので之幸これさいわいと、模造品を商会に造らせ、売り込もうとしたがマッカレーに看破みやぶられ止むなく宅へ持ち帰ったが、八万円もヒド工面でこしらえたので
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
城普請しろぶしんやお屋敷なんぞをこしらえる時に、秘密の抜け穴や秘密仕掛けの部屋をこっそり造らえて、愈々出来上がってしまうと外への秘密が洩れちゃならねえというんで、工作人夫を生き埋めにしたり
畑もこしらえてあります。花も植えてあります。大阪市の全住民が移住してもよいような設計も出来ております。どうですか、一つ今日は空中の畑で耕しなさいませんか? 煙はちっともありませんよ。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)