途切とぎら)” の例文
「そうです、そうです。けれどもれが僕のし得るかぎりの秘密なんです。」と言ってしばらく言葉を途切とぎらし、気をめて居たが
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
次のの時計が九時を打出うちだした時突然とつぜん格子戸かうしどががらりと明いた。の明けやうでおとよはすぐに長吉ちやうきちの帰つて来た事を知り急に話を途切とぎらはう振返ふりかへりながら
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すいつちよよ、なぜに聲をば途切とぎらすぞ。
そぞろごと (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
次のの時計が九時を打出した時突然格子戸こうしどががらりと明いた。その明けようでお豊はすぐに長吉の帰って来た事を知り急に話を途切とぎらしその方に振返りながら
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)