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軍扇
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ぐんせん
ふりがな文庫
“
軍扇
(
ぐんせん
)” の例文
桃太郎
(
ももたろう
)
はお
侍
(
さむらい
)
の
着
(
き
)
るような
陣羽織
(
じんばおり
)
を
着
(
き
)
て、
刀
(
かたな
)
を
腰
(
こし
)
にさして、きびだんごの
袋
(
ふくろ
)
をぶら
下
(
さ
)
げました。そして
桃
(
もも
)
の
絵
(
え
)
のかいてある
軍扇
(
ぐんせん
)
を手に
持
(
も
)
って
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
瀬兵衛は
軍扇
(
ぐんせん
)
をひらいて、しきりに
頸
(
くび
)
をあおいでいた。そして、敢えて下らざる意志を示すもののように、右近とともに、上座を取って坐っていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
軍扇
(
ぐんせん
)
の
要
(
かなめ
)
をもって、民部は
掌
(
たなごころ
)
を指すように、ここは何山、ここは何の陣法と、こまかに、
噛
(
か
)
みくだいて説明した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ごもっともでござります」民部も
軍扇
(
ぐんせん
)
を
膝
(
ひざ
)
について、おなじ無念にうつむきながら思わず
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
金地
(
きんじ
)
に日の丸の
軍扇
(
ぐんせん
)
をひらいて、頭のうえに振りかざしながら
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
つぶやきながら
軍扇
(
ぐんせん
)
をついて、ふかく考えているのは
小幡民部
(
こばたみんぶ
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と——猿殿は、手の
軍扇
(
ぐんせん
)
を、少しあげて、わしの顔をさしまねき
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これへ——と、元康の
軍扇
(
ぐんせん
)
は彼をさしまねいた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さッと
軍扇
(
ぐんせん
)
をひらいて、後方へ振って見せた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“軍扇”の意味
《名詞》
軍扇(ぐんせん)
武将が陣中で軍勢を指揮するのに使った扇。骨を黒漆塗で仕上げ、地紙には日の丸を金か朱で描いたものが多い。
(出典:Wiktionary)
軍
常用漢字
小4
部首:⾞
9画
扇
常用漢字
中学
部首:⼾
10画
“軍”で始まる語句
軍
軍鶏
軍人
軍艦
軍勢
軍兵
軍曹
軍服
軍師
軍鶏籠