軽いあっさりした女の調子が、すっかり気に入ってしまって、ばかに愉快であったから、みょうに躁いでおそくまで話して帰った。
藤沢は、その年はどういうものか、ひどく躁いでいた。何事にも活溌だった。秋になると、貸し付けてあった食糧費をぴしぴしと取り立てた。
何も知らない川口は川口で、当分滞在するのだなどと、すっかり無邪気に躁いでいますし、私共は大変心配しました。
村でも、街道でも、領土の子ども達は、兵馬を見るとこう躁いで祝福した。——けれど馬上の将も、足を引き摺って行く兵隊も、みな仮面のような強い顔を黙々と持って
“躁(躁病)”の解説
躁病(そうびょう、mania)は、気分が異常に高揚し、夜も眠らずに、支離滅裂な言動を発したり、危険を顧みなくなるような状態になる期間(病相)。19世紀の診断分類の登場時から躁うつ病の、あるいは現行では双極I型障害の、躁病の期間である。以上では、躁病とうつ病が循環すると考えられるが、循環しない単極性躁病の概念も存在する。躁病の用語は双極I型障害の場合に用い、より軽い双極II型障害では軽躁病を用いる。
(出典:Wikipedia)
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