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跼
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かゞ
ふりがな文庫
“
跼
(
かゞ
)” の例文
百松は、
萬筋
(
まんすぢ
)
の單衣を端折つて、舞臺の上に
跼
(
かゞ
)
みました。蝋燭をかゝげると、縛られたお村の顏よりは、自分の
醜怪
(
しうくわい
)
な顏の方が、灯りの眞ん中へヌツと出ます。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丸い顔の、腰に斧を
指
(
さ
)
した男が、瓢簟を持つて、滝壺の
傍
(
そば
)
に
跼
(
かゞ
)
んでゐる。三四郎が美禰子の顔を見た時には、青竹のなかに何があるか殆んど気が付かなかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日光
(
につくわう
)
は
柔
(
やはら
)
かに
導
(
みちび
)
かれ、
流
(
なが
)
れた。その
光
(
ひかり
)
が
漸
(
やうや
)
く
蒲團
(
ふとん
)
の
端
(
はし
)
だけに
觸
(
ふ
)
れるのを
見
(
み
)
ると、
私
(
わたし
)
は
跼
(
かゞ
)
んでその
寢床
(
ねどこ
)
を
日光
(
につくわう
)
の
眞中
(
まなか
)
に
置
(
お
)
くやうに
引
(
ひ
)
いた。それだけの
運動
(
うんどう
)
で、
私
(
わたし
)
の
息
(
いき
)
ははづみ、
頬
(
ほゝ
)
に
血
(
ち
)
がのぼつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
跼
漢検1級
部首:⾜
14画
“跼”を含む語句
跼蹐
前跼
蹲跼
心跼
踞跼