へだつ)” の例文
このきやう、都をへだつること遠からず、むかし行きたる時には幾度いくたびわらぢの紐をゆひほどきしけるが、今は汽笛一声新宿を発して、名にしおふ玉川のきぬたの音も耳には入らで
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
秋山小島ノ二氏雲如ノ亡ヲへだつルコトほとんど二十年ニシテコノ挙アリ。あに故ヲ忘レザルノ最ナルモノニ非ズヤ。余すでニ雲如ガ老境ノ詩ヲ賛ス。あわセテ二氏ガ至厚ノよしみヲ賛ストイフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
此山の標準みちしるべ日本ひのもとの北海へながれきたりたる其水路すゐろ詳究しやうきゆうせんとて「唐土もろこし歴代れきだい州郡しうぐん沿革地図えんかくちづ」により清国いまのから道程みちのり図中づちゆうけんするに、蛾眉山は清朝いまのからみやこへだつこと日本道四百里ばかりの北に在り
此山の標準みちしるべ日本ひのもとの北海へながれきたりたる其水路すゐろ詳究しやうきゆうせんとて「唐土もろこし歴代れきだい州郡しうぐん沿革地図えんかくちづ」により清国いまのから道程みちのり図中づちゆうけんするに、蛾眉山は清朝いまのからみやこへだつこと日本道四百里ばかりの北に在り