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足立
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あだち
ふりがな文庫
“
足立
(
あだち
)” の例文
だからそういう水路は一里も行く
中
(
うち
)
には相当な川となるわけである。
足立
(
あだち
)
郡一帯の川には、こう言う溝を源にしているものが多い。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
塔の沢へ行って見る山の
裾
(
すそ
)
の雪、青木や
菅
(
すげ
)
や
足立
(
あだち
)
などと
曾
(
かつ
)
て遊んだことのある若かった日までも想い起させるような
早川
(
はやかわ
)
の音
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
また今西伊之君の談によると、同国字陀郡の
篠楽
(
ささがく
)
や
足立
(
あだち
)
、また磯城郡の
白河
(
しらが
)
などにも、同じく鬼筋というのがあるという。
憑き物系統に関する民族的研究:その一例として飛騨の牛蒡種
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「だって毎年年始状を
御寄
(
およ
)
こしになる
足立
(
あだち
)
さんなんか東京で立派にしていらっしゃるじゃありませんか」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
足立
(
あだち
)
屋徳右衞門、腰が低くて如才が無くて、非道な取立てをしないから、金貸しの癖に評判の良い男ですが、夕立の後で、庭へ出て來る
蝦蟇
(
がま
)
とそつくりの顏をしてゐる癖に
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
武芝は
武蔵国造
(
むさしのくにのみやつこ
)
の後で、
足立
(
あだち
)
埼玉
(
さいたま
)
二郡は国中で早く開けたところであり、それから漸く
人烟
(
じんえん
)
多くなつて、奥羽への官道の
多摩
(
たま
)
郡中の今の府中のあるところに庁が出来たのであるが
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
沼、川、また沼、
葦
(
あし
)
の湿地。曠野の道でいやなものは、水だった。下総の
猿島
(
さしま
)
から、武蔵の
葛飾
(
かつしか
)
、
埼玉
(
さいたま
)
、
足立
(
あだち
)
の方角をとって歩こうとすれば、大河や小さい河は、縦横無尽といっていい。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
喧
(
やかま
)
し屋の支配人
足立
(
あだち
)
は、敬二少年を見つけて、名物の雷を一発おとした。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
七月一日 埼玉県北
足立
(
あだち
)
郡野田村原沢八郎の招請を断る。
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
岸本は灰色な壁のところに立って、その光景を
眺
(
なが
)
めていた。その日は岸本の外に、
足立
(
あだち
)
、
菅
(
すげ
)
の二人も弔いにやって来ていた。三人とも亡くなった人の同窓の友だ。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
南溟堂
(
なんめいどう
)
へ持って行った時には、有名な人の御序文があればと云うから、それから
足立
(
あだち
)
なら大学教授だから、よかろうと思って、足立にたのんだのさ。本も借金と同じ事で保証人がないと駄目だぜ」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
するとその夜早や、
足立
(
あだち
)
、
豊島
(
としま
)
、
葛飾
(
かつしか
)
などの近郡から
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青木、市川、
菅
(
すげ
)
、
足立
(
あだち
)
——それらの友人と互いに青春を競い合うような年頃に、岸本はあの勝子に
逢
(
あ
)
った。すべてまだ若いさかりの彼に取って心に驚かれることばかりであった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「どうだろうね、
足立
(
あだち
)
君は来ないだろうか」
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“足立”で始まる語句
足立郡司判官代
足立山
足立博士