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賜
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たも
ふりがな文庫
“
賜
(
たも
)” の例文
あ、もし小田切さま、とにかく妾はこれにて駕をいただきますゆえ、そちらもどうぞ自由に引き取って
賜
(
たも
)
りますよう……
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まるで物取りの
仕業
(
しわざ
)
のような情ない目にお遇いなされ、殺されたうえに云いようのない
辱
(
はずかし
)
めをお受けなされては、子としてその恨みを忘れることが出来るものか、まあ考えて
賜
(
たも
)
るがよい。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
才
(
さえ
)
を習ふなと言ふのなら、まだ聞きも知らぬこと教へて
賜
(
たも
)
れ。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
姫路城は、猿殿が、故信長公から
賜
(
たも
)
うていたところの、居城であり、家庭であった。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
才を習うなと言うなら、まだ聞きも知らぬこと、教えて
賜
(
たも
)
れ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
「そして一体、そちが味方をして
賜
(
たも
)
る訳は?———」
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と、すすめていたが、ふたりの仲はたやすく
美酒
(
うまざけ
)
のごとく
醸
(
かも
)
されては来なかった。——天皇から
賜
(
たも
)
うた女と、賜わった男とである。いわばまたその初夜だった。——人はやはり品ではない。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「嫌じゃ、たとえどのような事があろうと、二度と京へ帰る心はない。それに、妾の気持が江戸の町にも合っている。ここで気儘気楽に世を送りたいのじゃ、何とかよいように計らって
賜
(
たも
)
れ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
伊那丸
(
いなまる
)
も、それをとがめるどころではなく、自分の
手飼
(
てが
)
いの者が
神庭
(
しんてい
)
をけがしたのであるから、
主
(
しゅ
)
たる自分の
謹慎
(
きんしん
)
するのはとうぜんであって、まだ二十一日にみたないうちにゆるしを
賜
(
たも
)
うのは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
獄人
(
ごくじん
)
に剣を
賜
(
たも
)
う」と、自刃を迫った。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賜
常用漢字
中学
部首:⾙
15画
“賜”を含む語句
賜物
下賜
賞賜
賜緋魚袋
賜暇
賜酒
恩賜
賜餐
御下賜
賜謁
南置賜
頒賜
賜盃
賜宴
置賜
御賜
御賜鳩杖
周夷王所賜
天賜
寵賜
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