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貧賤
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ひんせん
ふりがな文庫
“
貧賤
(
ひんせん
)” の例文
元来、劉玄徳は、少年早くより
貧賤
(
ひんせん
)
にそだち、その青年期には、各地を流浪し、まだ人間の富貴
栄耀
(
えいよう
)
の味は知りません。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
〔譯〕今日の
貧賤
(
ひんせん
)
に
素行
(
そかう
)
する能はずば、乃ち他日の
富貴
(
ふうき
)
に、必ず
驕泰
(
けうたい
)
ならん。今日の
富貴
(
ふうき
)
に
素行
(
そかう
)
する能はずんば、乃ち他日の
患難
(
くわんなん
)
に、必ず
狼狽
(
らうばい
)
せん。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
これによって慰安を得、心の
糧
(
かて
)
を得、
以
(
もっ
)
て
貧賤
(
ひんせん
)
と
闘
(
たたか
)
い、病苦と闘う勇気を養う事が出来るのである。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
天下の貧民は
悉皆
(
しっかい
)
不平を訴え、富貴はあたかも怨みの府にして、人間の交際は一日も保つべからざるはずなれども、事実においてけっして然らず、いかに
貧賤
(
ひんせん
)
なる者にても
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「したともさ。それから現にしつつあるともさ。それが君の余裕に
祟
(
たた
)
られている
所以
(
ゆえん
)
だね。僕の最も痛快に感ずるところだね。
貧賤
(
ひんせん
)
が
富貴
(
ふうき
)
に向って
復讐
(
ふくしゅう
)
をやってる
因果応報
(
いんがおうほう
)
の理だね」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
富貴の子供でなくてかえって
貧賤
(
ひんせん
)
の中から沢山出て居る例もこれまであるのですから、一概に法王あるいは第二の法王まで神下しの勢力を及ぼして、この事を決定することの出来ない場合もある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
“貧賤”の意味
《名詞》
貧 賤(ひんせん)
まずしくて身分の低いこと。
(出典:Wiktionary)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
賤
漢検準1級
部首:⾙
15画
“貧”で始まる語句
貧
貧乏
貧乏人
貧窮
貧弱
貧民窟
貧民
貧乏徳利
貧窶
貧苦