“ひんせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
貧賤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下の貧民は悉皆しっかい不平を訴え、富貴はあたかも怨みの府にして、人間の交際は一日も保つべからざるはずなれども、事実においてけっして然らず、いかに貧賤ひんせんなる者にても
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「したともさ。それから現にしつつあるともさ。それが君の余裕にたたられている所以ゆえんだね。僕の最も痛快に感ずるところだね。貧賤ひんせん富貴ふうきに向って復讐ふくしゅうをやってる因果応報いんがおうほうの理だね」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
富貴の子供でなくてかえって貧賤ひんせんの中から沢山出て居る例もこれまであるのですから、一概に法王あるいは第二の法王まで神下しの勢力を及ぼして、この事を決定することの出来ない場合もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)