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貧弱
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ひんじゃく
ふりがな文庫
“
貧弱
(
ひんじゃく
)” の例文
これに対して僕の探偵力は、全く
貧弱
(
ひんじゃく
)
なものだった。どう考えていっても、『赤外線男』という超人を肯定するより
外
(
ほか
)
に仕方がなくなるのだ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこがどんなに
貧弱
(
ひんじゃく
)
で、やせた土地であるかは、森のあいだに切りひらかれている
畑
(
はたけ
)
がごくすくなく、そこに立っている家もひどくちっぽけで
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
わたしはまずまっ先に
現
(
あらわ
)
れて、ハープにつれて二つ三つ歌を歌わなければならなかった。正直に言えばわたしが受けたかっさいはごく
貧弱
(
ひんじゃく
)
だった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
昭和二十四年の夏頃になって、
貧弱
(
ひんじゃく
)
ながらも自分の家に住むことが出来た。いち早く、昔住んでいたひき蛙が数匹現われて、
愛嬌
(
あいきょう
)
を振りまいてくれることに喜びを感じた。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
彼はルイザと
同
(
おな
)
じように
小柄
(
こがら
)
で、
痩
(
や
)
せていて、
貧弱
(
ひんじゃく
)
で、少し
猫背
(
ねこぜ
)
だった。
年
(
とし
)
のほどはよくわからなかった。四十をこしている
筈
(
はず
)
はなかったが、見たところでは五十
以上
(
いじょう
)
に思われた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
このとき聖者の身体から、
絢爛
(
けんらん
)
たる着衣がするすると下に落ちた。と、聖者の肉体がむき出しに出た。が、それは黄いろく乾からびた
貧弱
(
ひんじゃく
)
きわまる身体であった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だけど、どんなにちっぽけで、
貧弱
(
ひんじゃく
)
でも、いまのニールスにとっては、よすぎるほどでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
“貧弱”の意味
《名詞》
貧弱(ひんじゃく)
乏しく、頼りないさま。
見劣りするさま。みすぼらしいさま。
《形容動詞》
乏しく、頼りない。
見劣りする。みすぼらしい。
(出典:Wiktionary)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
“貧”で始まる語句
貧
貧乏
貧乏人
貧窮
貧民窟
貧民
貧乏徳利
貧窶
貧苦
貧乏籤