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誤謬
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ごびう
ふりがな文庫
“
誤謬
(
ごびう
)” の例文
又罪過は戯曲のみにあるべきものにして決して小説にあるべからずと言ふ者あらば、吾人は別論として
猶
(
な
)
ほ其
誤謬
(
ごびう
)
を
駁
(
ばく
)
せんと欲するなり。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
しかしわたくしは伊澤の刀自や師岡の未亡人の如き長壽の人を識ることを得て、幾分か諸書の
誤謬
(
ごびう
)
を正すことを得たのを喜んだ。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
事業の全躰を以て文章なりと
曰
(
い
)
はゞ固より
誤謬
(
ごびう
)
なるべし。然れども文章世と相
渉
(
わた
)
らずんば言ふに足らざるなり。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
男女とも尻つ尾さへぶら下げてゐなければ、一人前の人間だと考へるのは三千年来の
誤謬
(
ごびう
)
である。
大久保湖州
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
愈々
(
いよ/\
)
現在立国の基本社会組織の根底に疑ふべからざるの
誤謬
(
ごびう
)
あることを正確に証明せり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
夫子
(
ふうし
)
が
強
(
あなが
)
ちに
爾
(
しか
)
き道義的
誤謬
(
ごびう
)
の見解を下したるは、大早計にも婦人を以て直ちに内政に参し家計を調ずる細君と
臆断
(
おくだん
)
したるに因るなり。婦人と細君と同じからむや、
蓋
(
けだ
)
し其
間
(
あひだ
)
に大差あらむ。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
不可能に対しては如何なる
誤謬
(
ごびう
)
も誤訳も顧るに足らないのである。
翻訳製造株式会社
(新字旧仮名)
/
戸川秋骨
(著)
是れも古びが着いて一つの歴史的のものになれば、
誤謬
(
ごびう
)
から生じた詞でも認めんければならぬのでありますけれども、それを急いで認めることはどうも宜しくないかと思ひます。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
これは中村君のみならず、
屡
(
しばしば
)
識者の口から出た、山嶽よりも古い
誤謬
(
ごびう
)
である。
古往今来
(
こわうこんらい
)
社会的環境などは一度も清閑を容易にしたことはない。二十世紀の中村君は自動車の音を気にしてゐる。
解嘲
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“誤謬”の意味
《名詞》
まちがい。あやまり。
(論理学・推計学)論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。
(出典:Wiktionary)
誤
常用漢字
小6
部首:⾔
14画
謬
漢検準1級
部首:⾔
18画
“誤”で始まる語句
誤
誤魔化
誤解
誤間化
誤差
誤植
誤聞
誤字
誤怪
誤魔