“証(しる)” の例文
旧字:證
いずれにせよ、用捨すな。匿(かくも)うたら断罪に処するぞ。またよい落武者討ち取って、首を証(しる)しに持参なせば、それも由々(ゆゆ)しい汝らの出世となろう。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
待し人の皈(かへ)りたればもはや用なし、これ見玉へ、后(のち)の証(しる)しにせばやとてこればかりの髪の毛をやう/\のこしおきたり、幽霊(いうれい)も心ありてのこしつらんとて見せければ
いや、若気の誤(あやまり)は人間の常でござるわい、それにしても早くそれに気が注(つ)かれたは、まだ御仏の助けの綱の断(き)れぬ証(しる)しでござろう。昔のことは昔のこと、此上は御仏にすがって、再び花咲く春を
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)