“手証”のいろいろな読み方と例文
旧字:手證
読み方割合
てしょう90.9%
てあかし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こんどの堺屋の一件は、やはり貴様の出しゃばりだろうが、お気の毒だが、でんぐりけえすぞ、そう思って貰おう。こッちに手証てしょうがあがった」
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
実はわっちの方にも之と云う手証てしょうがねえもんですから、仰せの通り大きな声は出せねえのです。少しでも証拠がありゃ、今まで黙っちゃいないのです。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
上州茂林寺もりんじの文福茶釜を始めとしてかつて異僧が住してそれがじつは狸であり、いろいろと寺のために働いて、のちにいなくなったというのみならず、何か末世の手証てあかしとなるものを
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)