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見損
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みそく
ふりがな文庫
“
見損
(
みそく
)” の例文
自分は「馬鹿にするねえ、この
明盲目
(
あきめくら
)
め。人を
見損
(
みそく
)
なやがって」と云いたかった。しかし口だけは
叮嚀
(
ていねい
)
に、
一言
(
ひとこと
)
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
山「急ぐって急がねえって、あゝ悪い時に連れて来たな、
余
(
あんま
)
り日並が
好
(
よ
)
すぎたから怪しいとは思ったが、何うも天気を
見損
(
みそく
)
なった、仕方がねえ、気を大丈夫に持って呉れ、師匠
颶風
(
はやて
)
だよ」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
人間を
見損
(
みそく
)
なったのは、自分でなくて、かえってお延なのだという断定が、時機を待って外部に
揺曳
(
ようえい
)
するために、彼の心に下層にいつも
沈澱
(
ちんでん
)
しているらしかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
卑劣と知って、人の手先にはならんでも、われに対する好意から、
見損
(
みそく
)
なった母の意を
承
(
う
)
けて、御互に面白からぬ結果を、必然の
期程
(
きてい
)
以前に、家庭のなかに
打
(
ぶ
)
ち
開
(
ま
)
ける事がないとも限らん。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それほどの
考
(
かんがえ
)
がちゃんとあるあなたに、あんなつまらない仕事を
御頼
(
おたのみ
)
申したのは
私
(
わたし
)
が悪かった。人物を
見損
(
みそく
)
なったのも同然なんだから。が、市蔵があなたを紹介する時に、そう云いましたよ。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
損
常用漢字
小5
部首:⼿
13画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当