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西陣
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にしじん
ふりがな文庫
“
西陣
(
にしじん
)” の例文
祇園
(
ぎおん
)
清水
(
きよみず
)
知恩院
(
ちおんいん
)
、
金閣寺
(
きんかくじ
)
拝見がいやなら
西陣
(
にしじん
)
へ行って、帯か三
枚
(
まい
)
襲
(
がさね
)
でも見立てるさ。どうだ、あいた口に
牡丹餅
(
ぼたもち
)
よりうまい話だろう。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
わたくしは弟といっしょに、
西陣
(
にしじん
)
の
織場
(
おりば
)
にはいりまして、
空引
(
そらび
)
きということをいたすことになりました。そのうち弟が病気で働けなくなったのでございます。
高瀬舟
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
京都
西陣
(
にしじん
)
の某と云う商店の主人は、遅い
昼飯
(
ひるめし
)
を
喫
(
く
)
って店の
帳場
(
ちょうば
)
に坐っていると電話のベルが鳴った。主人は
己
(
じぶん
)
で
起
(
た
)
って電話口へ出てみると聞き覚えのある声で
長崎の電話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
仙洞御所
(
せんとうごしょ
)
の出火のうわさ、その火は
西陣
(
にしじん
)
までの町通りを焼き尽くして天明年度の大火よりも大変だといううわさが、京都方面から伝わって来たのもそのころだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
むかし都の
西陣
(
にしじん
)
に、織物職人の家多く、軒をならべておのおの織物の腕を競い家業にはげんでいる中に、
徳兵衛
(
とくべえ
)
とて、名こそ福徳の人に似ているが、どういうものか
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
京都に着いて三日目に、
高尾
(
たかお
)
槇尾
(
まきのお
)
栂尾
(
とがのお
)
から
嵐山
(
あらしやま
)
の秋色を愛ずべく、一同車を
連
(
つら
)
ねて上京の姉の家を出た。
堀川
(
ほりかわ
)
西陣
(
にしじん
)
をぬけて、
坦々
(
たんたん
)
たる白土の道を西へ走る。丹波から吹いて来る風が寒い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
京都の手仕事といえば、すぐ
西陣
(
にしじん
)
と
清水
(
きよみず
)
との名が想い浮ぶでしょう。前者は織物で、後者は焼物でその名を高めました。仕事の跡を見ますと、技の点では随分進んだもののあるのを見出します。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
きょうは、
西陣
(
にしじん
)
の
今宮祭
(
いまみやまつり
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“西陣”の解説
西陣(にしじん)とは京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称。「西陣」という行政区域はない。高級絹織物の西陣織発祥の地であり、織物産業が集中する地域である。
(出典:Wikipedia)
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
“西陣”で始まる語句
西陣織