トップ
>
藤村
>
ふじむら
ふりがな文庫
“
藤村
(
ふじむら
)” の例文
鞄
(
かばん
)
から色んなものが出る。
山本山
(
やまもとやま
)
の玉露・栄太郎の甘納豆・
藤村
(
ふじむら
)
の
羊羹
(
ようかん
)
・
玉木屋
(
たまきや
)
の
佃煮
(
つくだに
)
・薬種一式・遊び道具各種。到れりつくせりだ。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
「神戸の
蒲鉾
(
かまぼこ
)
を三枚、見事なのでございます。それに
藤村
(
ふじむら
)
の
蒸羊羹
(
むしようかん
)
を下さいまして、
私
(
わたくし
)
まで毎度又
頂戴物
(
ちようだいもの
)
を致しましたので御座います」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その頃の紅葉はまだ若かったから
嬉
(
うれ
)
しそうな顔をして、「ありがたいネ、お礼に
藤村
(
ふじむら
)
の
羊羹
(
ようかん
)
でも贈ろうか、」といって笑った。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「この頃はお友達の詩人の
藤村
(
ふじむら
)
女史に来て貰って、バロック時代の
服飾
(
ふくしょく
)
の研究を始めた」とか「日本のバロック時代の天才彫刻家左
甚五郎
(
じんごろう
)
作の
眠
(
ねむ
)
り
猫
(
ねこ
)
を ...
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
粟餅の
立見
(
たちみ
)
などをして遅くなったので、急いで帰ります。その途中
藤村
(
ふじむら
)
で、父からの頼みの
羊羹
(
ようかん
)
を買いました。藤村は大学の横手にあるよい菓子店です。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
▼ もっと見る
この横町が元園町と
五番町
(
ごばんちょう
)
との境で、大通りの角から横町へ折り廻して、長い
黒塀
(
くろべい
)
がある。江戸の絵図によると、昔は
藤村
(
ふじむら
)
なにがしという旗本の屋敷であったらしい。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ほんとに……あの、
藤村
(
ふじむら
)
さんの
御宅
(
おたく
)
で校友会のあったあの時お目にかかったきりでしたねえ。」
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
いつか
藤村
(
ふじむら
)
へ、子供の一番好きな
田舎饅頭
(
いなかまんじゅう
)
を買いに往った時、したて物の師匠の内の隣と云うのはこの家だなと思って、見て通ったので、それらしい格子戸の家は分かっている。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「いやー珍客だね。僕のような
狎客
(
こうかく
)
になると
苦沙弥
(
くしゃみ
)
はとかく粗略にしたがっていかん。何でも苦沙弥のうちへは十年に一遍くらいくるに限る。この菓子はいつもより上等じゃないか」と
藤村
(
ふじむら
)
の
羊羹
(
ようかん
)
を
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今は天麩羅屋か何かになってるが、その頃は「いろは」といった坂の曲り角の安
汁粉屋
(
しるこや
)
の
団子
(
だんご
)
を
藤村
(
ふじむら
)
ぐらいに喰えるなぞといって、行くたんびに必ず団子を買って出した。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
藤
常用漢字
中学
部首:⾋
18画
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“藤村”で始まる語句
藤村作
藤村子
藤村家
藤村庵
藤村庸軒
藤村義苗
藤村養庵
藤村屋新兵衞