薄鈍うすのろ)” の例文
鈍痴漢とんちんかんの、薄鈍うすのろ奴等やつらくすり絲瓜へちまるものか、馬鹿ばかな、輕擧かるはずみな!』ハヾトフと郵便局長いうびんきよくちやうとは、權幕けんまく辟易へきえきして戸口とぐちはう狼狽まご/\く。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小賢こざかしい江戸の女を見馴れた澹山の眼には、何だかぼんやりしたような薄鈍うすのろい女にみえながら、邪宗門の血を引いているだけに、強情らしい執念深そうな、この田舎娘に飽くまでもこまれたら
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
尤も猿公えてこうのなかでも、少し薄鈍うすのろなのは、を食べると直ぐげ出すので滅多につかまへられる事はないが、智慧自慢の小慧こざかしいのに限つて、猟師の真似をして、戸棚に入るといきなりを閉めてしまふので
鈍痴漢とんちんかんの、薄鈍うすのろ奴等やつらくすり糸瓜へちまもあるものか、馬鹿ばかな、軽挙かるはずみな!』ハバトフと郵便局長ゆうびんきょくちょうとは、この権幕けんまく辟易へきえきして戸口とぐちほう狼狽まごまごく。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
噂に聞いた薄鈍うすのろ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)