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薄鈍
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うすのろ
ふりがな文庫
“
薄鈍
(
うすのろ
)” の例文
『
鈍痴漢
(
とんちんかん
)
の、
薄鈍
(
うすのろ
)
な
奴等
(
やつら
)
、
藥
(
くすり
)
も
絲瓜
(
へちま
)
も
有
(
あ
)
るものか、
馬鹿
(
ばか
)
な、
輕擧
(
かるはずみ
)
な!』ハヾトフと
郵便局長
(
いうびんきよくちやう
)
とは、
此
(
こ
)
の
權幕
(
けんまく
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
戸口
(
とぐち
)
の
方
(
はう
)
に
狼狽
(
まご/\
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
小賢
(
こざか
)
しい江戸の女を見馴れた澹山の眼には、何だかぼんやりしたような
薄鈍
(
うすのろ
)
い女にみえながら、邪宗門の血を引いているだけに、強情らしい執念深そうな、この田舎娘に飽くまでも
魅
(
み
)
こまれたら
半七捕物帳:33 旅絵師
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
尤も
猿公
(
えてこう
)
のなかでも、少し
薄鈍
(
うすのろ
)
なのは、
餌
(
ゑ
)
を食べると直ぐ
遁
(
に
)
げ出すので滅多に
捕
(
つかま
)
へられる事はないが、智慧自慢の
小慧
(
こざかし
)
いのに限つて、猟師の真似をして、戸棚に入るといきなり
扉
(
と
)
を閉めてしまふので
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『
鈍痴漢
(
とんちんかん
)
の、
薄鈍
(
うすのろ
)
な
奴等
(
やつら
)
、
薬
(
くすり
)
も
糸瓜
(
へちま
)
もあるものか、
馬鹿
(
ばか
)
な、
軽挙
(
かるはずみ
)
な!』ハバトフと
郵便局長
(
ゆうびんきょくちょう
)
とは、この
権幕
(
けんまく
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
戸口
(
とぐち
)
の
方
(
ほう
)
に
狼狽
(
まごまご
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
噂に聞いた
薄鈍
(
うすのろ
)
の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
鈍
常用漢字
中学
部首:⾦
12画
“薄鈍”で始まる語句
薄鈍物