“小慧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こざか40.0%
こざかし40.0%
せうけい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白粉おしろいのその頸を、ぬいと出額おでこの下の、小慧こざかしげに、世智辛く光る金壺眼かなつぼまなこで、じろりと見越して
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
尤も猿公えてこうのなかでも、少し薄鈍うすのろなのは、を食べると直ぐげ出すので滅多につかまへられる事はないが、智慧自慢の小慧こざかしいのに限つて、猟師の真似をして、戸棚に入るといきなりを閉めてしまふので
必ず曲知小慧せうけいの俗吏を用ひ巧みに聚斂しうれんして一時の缺乏に給するを、理財に長ぜる良臣となし、手段を以て苛酷に民を虐たげるゆゑ、人民は苦惱に堪へ兼ね、聚斂を逃んと、自然譎詐きつさ狡猾かうくわつに趣き
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)