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蒼醒
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あおざ
ふりがな文庫
“
蒼醒
(
あおざ
)” の例文
それは色の
蒼醒
(
あおざ
)
めた恐ろしい顔であった。三左衛門はびっくりしたが、
剛胆
(
ごうたん
)
な男であったから何も云わずに僧の顔を見た。
竈の中の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
林田の赤かった顔色が、見る見るうちに
蒼醒
(
あおざ
)
めて、話が終ると、
額
(
ひたい
)
のあたりに
滲
(
にじ
)
み
出
(
で
)
た油汗が、大きな
滴
(
しずく
)
となってトロリと頬を
斜
(
ななめ
)
に
頤
(
あご
)
のあたりへ落ち
下
(
さが
)
った。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
気がついてみると、じっとりと
頸筋
(
くびすじ
)
のまわりに汗を掻いて、自分ながら顔色の
蒼醒
(
あおざ
)
めているのがよく分った。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
鳳凰山の
赭
(
あか
)
っちゃけた膚に、蒼黯な偃松が、平ッたくなって、くッついている、うしろには駒ヶ岳が、
蒼醒
(
あおざ
)
めた顔をして
覗
(
のぞ
)
いている、前には白峰本岳から連続するらしい二枚の連壁が
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
お春は今は
蒼醒
(
あおざ
)
めて
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
▼ もっと見る
蒼醒
(
あおざ
)
めて、純桔梗色に澄みかえる冬の富士を、武蔵野平原から眺めた人は、甲府平原またはその附近の高台地から白峰の三山が、天外に碧い空を抜いて、
劃然
(
かっきり
)
と、白銀の玉座を高く据えたのを見て
雪の白峰
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
醒
常用漢字
中学
部首:⾣
16画
“蒼”で始まる語句
蒼
蒼白
蒼空
蒼蠅
蒼黒
蒼褪
蒼然
蒼々
蒼穹
蒼味