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莫逆
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ばくげき
ふりがな文庫
“
莫逆
(
ばくげき
)” の例文
緑雨の竹馬の友たる上田博士も緑雨の第一の知己なる坪内博士も参列し、緑雨の最も
莫逆
(
ばくげき
)
を許した幸田露伴が最も悲痛なる祭文を読んだ。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
先生の
親友
(
しんゆう
)
に
高橋順益
(
たかはしじゅんえき
)
という
医師
(
いし
)
あり。
至
(
いたっ
)
て
莫逆
(
ばくげき
)
にして
管鮑
(
かんぽう
)
啻
(
ただ
)
ならず。いつも二人
相
(
あい
)
伴
(
ともな
)
いて予が家に来り、
互
(
たがい
)
に
相
(
あい
)
調謔
(
ちょうぎゃく
)
して
旁人
(
ぼうじん
)
を笑わしめたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
大沼枕山が孤剣
飄然
(
ひょうぜん
)
として江戸に帰るや否や
忽
(
たちまち
)
にして
莫逆
(
ばくげき
)
の友を得たのは重に星巌が吟社の席上においてである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
父の
莫逆
(
ばくげき
)
の友だつた市島春城翁、政治上の同輩だつた町田忠治といふやうな人の話に、長男のことを常に
呉々
(
くれぐれ
)
も頼んでをり、又、長男のことを非常によく話題にして
石の思ひ
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
本当に朋友になって共々に心事を語る
所謂
(
いわゆる
)
莫逆
(
ばくげき
)
の友と云うような人は一人もない、世間にないのみならず親類中にもない、と
云
(
いっ
)
て私が
偏窟
(
へんくつ
)
者で人と交際が出来ないと云うではない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
父の
莫逆
(
ばくげき
)
の友だった
市島春城
(
いちしましゅんじょう
)
翁、政治上の同輩だった町田忠治というような人の話に、長男のことを常に
呉々
(
くれぐれ
)
も頼んでおり、又、長男のことを非常によく話題にして
石の思い
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
その頃高谷塾以来の
莫逆
(
ばくげき
)
たる西源四郎も同じ語学校の支那語科に在籍していたので、西は当時の露語科の教師古川常一郎の義弟であったからなお更
益々
(
ますます
)
交誼を厚くした。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
二葉亭は『浮雲』以後全く
韜晦
(
とうかい
)
してこの文壇の気運を白眼冷視し、一時
莫逆
(
ばくげき
)
を結んだ逍遥とも音信を絶していたが、丁度その頃より少し以前、逍遥と二葉亭とは偶然私の家で
邂逅
(
かいこう
)
して
久闊
(
きゅうかつ
)
を叙し
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
“莫逆”の意味
《名詞》
非常に親密な間柄であること。
(出典:Wiktionary)
莫
漢検準1級
部首:⾋
10画
逆
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
“莫”で始まる語句
莫迦
莫大
莫
莫迦莫迦
莫斯科
莫迦々々
莫大小
莫連者
莫迦者
莫迦気