“荵”の読み方と例文
読み方割合
しのぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うかするといし手水鉢てうづばちが、やなぎかげあをいのに、きよらかな掛手拭かけてぬぐひ眞白まつしろにほのめくばかり、廊下らうかづたひの氣勢けはひはしても、人目ひとめにはたゞのきしのぶ
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しのぶを仕立てる場所について、植木室うえきむろの側を折れ曲ると、そこには盆栽棚が造り並べてある。香の無い、とは言え誘惑するように美しいべんの花が盛んに咲乱れている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かわや階段はしごを下りたところにあった。やはり石菖せきしょうはちが置いてあったり、しのぶが掛けてあったりした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)